見どころ 第2回 ご婦人乃宿 泊や 2022.8.1 ~最後には「ここに来てよかったです!」という言葉がうれしい~ 富田林駅から南へ徒歩10分にある女性専用(18才以上)の宿泊施設 「ご婦人乃宿 泊や」の宿主 泊野 千香代様にお話をお伺いしました。 Q:インタビュアー A:泊野 千香代様 Q.宿泊業を目指したきっかけは?又、宿openに向けてのアクションを教えて下さい! A.率直に言うと「英語を忘れないため」です。英語に興味があり、英会話の先生から「旅館に泊まりたくても料金が高くて泊まれない。すごく残念。」と聞いたのがきっかけです。私も旅が好きでした。海外の自営業でやっていたゲストハウス(B&B)に泊まった時、「この空間がええなぁ。この形態ならできるかも。」旅人のサポートならゆるい感じの私のつたない英語でも活かせると思いました。 ゲストハウスopen前、5年ほど旅館(京都)とペンション(山中湖)で一日の流れ、実務、接し方を学び、調理師免許を取得しました。 Q.2015年に宿をopenされていますがなぜ寺内町だったのですか? A.始めは奈良の数ある○○村で探していました。もともと商業観光地での開業は考えていませんでした。もちろん、古民家でopenしたい!と思っていたので…。 奈良、大阪の空堀町、鉄砲町なども探しましたがご縁がなくて、ふと富田林寺内町を思い出して、ダメもとで来た時、店舗の存在を知り店主さんから有限責任事業組合富田林町家利活用促進機構「略称:LLPまちかつ」の活動を教えてもらいました。「ココや!ほぼ地元やし、ココでできたらええなあ~」と直感したのを覚えています。 Q.海外の人も来られますか? A.「なぜここ?」と驚くけれど(笑) 開業してから予想外だった国はアルゼンチン、チェコ、北欧…。アジア圏が圧倒的です。 Q.宿泊客に届けたいこと、伝えたいことはありますか? A.海外の方は、旅行は未定で楽しまれることもあるので、小さなアドバイスを。しかし市内などに比べたら(この周辺の)情報は圧倒的に少ないので、迷っている方には多くのアドバイスをしています。日本人は、目的がはっきりして来ているのが特徴的ですね。 Q.寺内町で好きな場所、ものは? A.寺内町全体。店主さんとも仲良くさせてもらっています。町並みを散歩するナイトツアーなどもしています。寺内町の規模にびっくりしている人も多いです。 Q.苦労していること、寺内町にもっとこうなってほしいなどありますか? A.コレと云ってないですね。 開業以来、色んな方々に助けられながら7年目を迎え経済的なことは覚悟の上で(笑)。 それよりもここの町の空気が、ウチが描いている“宿”を造れると感じました。 市内のホテルが埋まっていてここに流れてきた旅人さんが、最後には「予想以上で、来てよかったです!」という言葉が嬉しい。市内からは少し遠いというマイナスイメージからダブルプラスの印象に。「(インバウンドの頃)やっと日本人に会えた!」商業地域ではみられない、「地元の人が暮らしている風景に出会えた。」「時間とともに人の動きが変化していくのがおもしろい。大阪市内とは違った景色が見れる。」との感想をもらった。決して、立地的には都市部に比べると劣るけど(交通アクセス)、それでも“富田林寺内町”にしかないコトを、感じられないコトを探してもらう処(大阪)になればいいかな…と。 Q.ワンコイン英会話レッスンをされていますがどのような方に参加してほしいですか? A.全く英語が話せない人から、長らく英会話から離れている人にも来てほしいですね。ネイティブの人に慣れる前や英会話スクールに通う前にここで予備練習(リハビリ)してもらうような処(トコロ)ということで。(予約、テキストもなくフリートークしながら。) 「ご婦人乃宿 泊や」さんのインタビューを終えて 玄関を入り、通り土間を抜けて小さな庭が見える部屋でのお話。インタビュー前は、寺内町で宿泊施設?女性が?一人で開業?お話していただくうちに目標に向かっての準備、経験を積んで寺内町に来られたんだと思いました。 一見、ゆる~い雰囲気の宿主さんですがそのハートにキラリと輝くものを感じました。 ご婦人乃宿 泊や 〒584-0033 大阪府富田林市富田林町12-3 TEL 0721-24-8881 メールアドレス info@tomari-ya.com ホームページ http://tomari-ya.com 営業時間 特になし チェックイン 16:00 チェックアウト 10:00 ■お店のアピールポイント 18才以上(高校3年生はOK)の女性専用の小さな宿です。 「おかえりなさい」から始まり「いってらっしゃい、またね。」で旅立ちとつながります。 実家のような雰囲気で力を抜いて寛いで下さい! ■お店のおすすめ 5名様/日のこじんまりとした空間です。(個室はなくすべて他のゲストさんとの共同スペースとなります。) ■宿主からのメッセージ またちょっと違った“大阪”を体感しに来ませんか? Tweet ウェルカム!じないまち 第1回 興正寺別院、令和の大修復工事にむけて ~この風景を記憶にとどめて~